記事一覧

中小企業の人材育成内製化に。会社で読書会はどうでしょう。

 中小企業で人材育成を考えているあなたへ。低コストで人材育成をしたいのなら、会社内で読書会を立ち上げてみませんか。社内読書会なら、人材育成の内製化(外部の専門家に頼む業務を、自社内で行うこと)が簡単にできます。

 読書会とは、何人かで集まって1冊の本を読み、感想や意見を発表し合う会です。会社で人材育成を目的に読書会を開くなら、やり方にちょっとした工夫が必要です。

 参加者は毎日仕事で忙しいので、事前準備を出来るだけ減らします本は、当日ファシリテーター(進行役)が音読します。もちろん、手間のかかるレジュメ(発表内容を事前にまとめて、参加者に配る文書)も使いません

 音読するので、1日に読むのは1テーマだけで、わずか3、4ページです。その代わり、毎日読書会を開きます。たとえ毎日参加できなくても、1日ごとに独立した内容ですから話題についていけなくなる心配はありません。1日の時間も、30分で切り上げます。
 
 読書会を1ヵ月に1度だけにすると、どうしても、本1冊全部を読むことになりがちです。これでは、もともと本好きの人しか参加しません。なかなか本を読む時間の取れない同僚にも気軽に参加してもらえるように、あえて、毎日読書会を開くことにしました。

 しかも、毎日数ページずつ読む場合、1冊を読み終わるのに何カ月もかかることになります。その間、毎日同僚と、読んだことをどう仕事に活かすのか話し合うのです。こうした毎日の積み重ねが、積極的・自律的・前向きな社風を育むに違いありません。

 会社の予算と時間に余裕があるのなら、就業時間内に読書会の時間を確保するのが理想です。
 でも、たとえ予算と時間に制約があっても、あきらめないで下さい。予算と時間に制約があるのなら、自主活動で読書会を開けばいいのです。(手際は自主活動で読書会を開いています。)自主活動ですから、人事評価・評定には無関係です。手際は当初、参加者ゼロも覚悟しましたが、幸いそれは取り越し苦労でした。
 もちろん、読書会を開く時間帯によっては、家庭の事情や通勤時間の長さでなどで参加を見送らざるを得ない人も出てきてしまいます。それでもまず、自分が出来ることからはじめてみましょう。

 たとえ自主活動であっても、会社と交渉してみてください。きっと、会議室やエアコン使用を了承してもらえます。手際はその他にも、参加者に本代の一部を補助したくて、会社から、図書カードまたはアマゾンギフト券1,500円分の支給を取り付けました。社外の研修に参加すれば、1日だけでも1人数万円かかります。たとえ本代を補助しても、ずっと低コストで済むと訴えてみてください。

本
 (本選びは、難しくもあり、楽しくもあり。)

 では、社内読書会の簡単4ステップです。

ステップ1.本を選ぶ。

 読書会ですから、何の本を読むのかが1番大事です。ビジネス書のジャンルで選ぶにしても、参加者の所属部門・職種が異なり、年齢も読書習慣も様々となると、案外選ぶのに苦労します。
 手際は、新人にもベテランにも学ぶところがあり、読みやすく、すぐ実践でき、手本として申し分ない、という基準で選びました。
 
 『トヨタ 仕事の基本大全』 (株)OJTソリューションズ 著

です。おすすめです。

 もちろん、同じ部門や同じ職種の同僚と読書会をするのなら、業務に合わせたもっと専門的な内容の本がいいかもしれません。

ステップ2.会社と交渉する。

 本を選んだら、会社と交渉します。わざわざ時間をかけて、交渉用の資料を作る必要はありません。社内告知用のポスターと読む予定の本を用意して、どんな活動をしたいのか口頭で説明します。 
 会議室とエアコン使用の了承をもらえて、本代の一部補助も取り付けられたらいいですね。

ステップ3.社内に、告知・報告をする。

 事前告知は、ポスターを作って会社の各階にあるタイムレコーダーの近くに掲示しました。開催予定の20日前です。
 告知内容は、読む本のタイトル・著者、日時(開始予定と終了予定時刻)、場所、持ち物(本)、事前に本を読む必要がないこと、事前に参加連絡も不要なこと、1,500円分の補助がでること、初回にどこを読むのか、問い合わせ先、です。

 毎日、読書会を開いた後に報告のポスターを貼り替えます。告知のポスターをベースに、参加者は何人だったのか(誰なのかは書きません)、今日読んだのがどこで、明日はどこを読む予定なのかを書きます。事前告知と同じく、各階のタイムレコーダーの近くにポスターを掲示しています。
 参加者を募ることが1番の目的ですが、会社の好意あっての自主活動なので、活動報告も兼ねています。

 もちろん、一斉メール送信もいいでしょう。ただ手際は、自主活動の読書会なので遠慮しました。
 
ステップ4.開催する。

 読書会当日の進め方は、このような流れです。

(1)朝、会議室のあかりを点け、エアコンを入れます。
(2)会議室のドアに「読書会の会場はこちらです。気軽にお立ちよりください。」のプレートを下げ、いったん自席に戻ります。新聞朝刊に目を通します。
(3)開始5分前に、本、ノート、筆記具、アラーム、時計、新聞を持って会議室に移動します。
(4)参加メンバーが集まったら、定刻になり次第、あらためてあいさつし、スタート。
(5)初参加の人がいたら、アマゾンギフト券と図書カードどちらがいいか確認します。
(6)まず、手際が本を音読します。「では、本を読みますので、わからない言葉や、なるほどと思ったところ、疑問点に印を付けてください」、続けて音読します。
(7)わかりにくい言葉の意味を確認します。次いで、はじめのページから、印をしたところがある人がいるかをきき、いたら発言してもらいます。
(8)それに対する、意見・感想を聞きます。もし、重要な箇所で発言が出なかったら、自社にどう応用するか、など、手際が問いを投げかけています。
(9)順にページを進めます。
(10)終了5分前のアラームがなったら、まとめます。
(11)おまけで、日経新聞朝刊の気になる記事を1本紹介する日もあります。
(12)(開始から30分経過)終わりのあいさつをします。

 本社勤務は30人くらいで、メンバーの何人かは入れ替わりつつ、毎日5、6人の参加があります。このくらいの人数だと、参加者全員が自由に発言しやすいです。
  
 実際に読書会を始めてみると、所属部門内だけでなく、組織をまたいで解決できそうなことがいくつも見つかります。それどころか、同じ所属部門でも、担当業務が違う人の言葉に発見があるようです。手際自身、参加者の発言に、気づかされることがたくさんありました。
 それに、普段ほぼ1人で部屋にこもって仕事をしている手際にとって、読書会は他のフロアの同僚とじっくり話せる貴重な時間にもなっています。
 中長期どころか短期でも成果が見えてきたこと、そして参加者だけでなく自分にも多くの発見があることは嬉しい誤算でした。参加メンバーと、開催を許可してくれた会社に感謝です。全部で98日かかる予定の本ですが、読み終わるのが待ち遠しいです。
 
 読書会の様子がイメージできたでしょうか。ファシリテーター(進行役)は、音読するだけですから簡単です。あとは、「こんな風に今まで考えたことがなかった」など、素直な感想を言いさえすれば、誰かが言葉を継いでくれますから安心してください。立派な意見を言わなくても、ゲームのように場を盛り上げなくても大丈夫です。
 
 あなたも、会社で読書会を立ち上げてみませんか。あなた自身にも、きっと良いことがたくさんありますよ。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございます。クリックしていただけると、とても励みになります。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプリストへ
にほんブログ村
関連記事

スポンサーリンク

スポンサーリンク

プロフィール

手際良子

Author:手際良子
ご訪問ありがとうございます。
1968年生まれ。会社員(ワーキングマザー)です。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事表示リンク

スポンサーリンク