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サクラ、数A数Bやめるってよ。【宅浪生のランチェスター戦略1】

 ランチェスター戦略、それは、弱者が強者に勝つための戦略で、会社経営の戦略論の一つです。差別化、つまり他の人とは違うことを選び、その選んだことだけに集中し、自分の強みを伸ばして強者と戦う戦略です。
 ビジネスの販売戦略・競争戦略なのですが、仕事以外の分野にも活かせます。今回はもちろん、大学受験にランチェスター戦略を応用します。それも、自宅浪人生(宅浪生)の大学受験に、です。

 ランチェスター戦略については、こちらの本をどうぞ(ビジネス書です)。


 
 さて、大学受験のシーズン真っ最中(2月)の先日、近所の友人から、自宅浪人(宅浪)の相談がありました。お子さんのサクラさんの浪人が早くも決まり、本人は宅浪したいと言っているというのです。詳しく聞くと、正確には補欠合格なので、まだ浪人確定とは言いきれないところ。ともあれ、浪人経験者の手際がサクラさんと話をすることになりました。

手際:受験、残念だったね。1校しか受けなかったんだってね。でも補欠なんだし、まだ、これから合格の連絡があるかもしれないよ。

サクラさん:実は、もし繰り上げ合格の連絡がきても浪人しようと思っているんです。私が本当に就きたいのは別の仕事で、その勉強ができる学校を浪人して受験したいんです。それに、国立だったら学費も安いから。

手際:お母さんから聞いたよ、サクラさんが、地元ではない地方の国立大学を受けたいと言っているって。それも、自宅浪人で。
 予備校に行かないで、宅浪しようと思ったのはどうしてなの。

サクラさん:ずっと塾に通っていたけれど、思うように成績が伸びなかったからです。

手際:3年生の夏まで部活も続けていたんでしょう。部活でとても頑張っていたよね。部活の実績で推薦なら、大学も合格してたとお母さんから聞いているよ。部活で時間が足りなかっただけじゃないの?

サクラさん:いえ、夏まで部活はしていましたが、部活の日数はかなり減らしていたんです。だから、部活で時間が足りなかったわけではないです。
 それに、趣味で続けるならともかく、たとえ推薦で大学にいっても、それを仕事にして食べていける人はほんの一握りなんです。私よりもっと上手な人がいるのもわかっていますから。
 父と母からも、ちゃんと食べていけるようになってと言われていることも確かですけど、自分でも、食べていける仕事に就きたいと思ってるんです。

 その後も話したところ、サクラさんの自宅浪人の意志は固そうです。合格発表を待たずに受験直後から、自分で来年の受験に向けて勉強をスタートさせていることもわかりました。
 そこで、補欠の繰り上げ合格の連絡がきたら、その時に進路をもう一度考えることにして、来年の受験プランを立てることにしました。

 まず、サクラさんの今年の状況を教えてもらいます。今年は、補欠合格の私立大以外にもう1校地方国立大(来年受けたい学校ではない)の受験の準備をしていたこと。センターで思うように得点できず、ほぼセンターで決まってしまうその国立大は結局受験しなかったこと。今年のセンターの受験科目と点数、学校での科目履修状況、科目の得意・不得意などなど、じっくりと聞きました。

 実は、友人から事前に来年サクラさんが来年希望している大学・専攻を聞いていたので、配点や科目を確認してから今日に臨んだ手際です。
 サクラさんに、ランチェスター戦略に則(のっと)った受験科目の選択を提案しました。
 
 ランチェスター戦略を受験に応用するなら、受験科目の選択は、たとえ受験できる学校の選択肢を減らすことになったとしても勉強範囲をできるだけ狭め、そこに勉強時間を集中させる戦略をとります。

 サクラさんの場合、センター数学は数1と数2だけに絞り込み、数Aと数Bはやらないと決めます。今年のセンターでは数1Aと数2Bを受けていましたが、サクラさんは数A、数Bに苦手意識があり、来年の受験に使わないことに抵抗はないことも本人に確かめて決めました。

 逆に、サクラさんの強みになるであろう2次の実技試験に向けては、きちんとした指導者から指導を受ける必要があることを話しました。実技は、なかなか独学というわけにはいきません。ここは、サクラさんの強みに予算(お金)を集中投下します。幸いなことに、友人によると、サクラさんが小学生の頃に通った教室の先生が受験指導もされているとのことでした。

 最後に、使う教材を決めました。今日は数学と英語の2科目で使う教材(の一部)です。

 数学は、学校の傍用問題集が『エクセルライト数1A』でしたが、残念ながら問題が行方不明とのこと。手際の用意したエクセルライトを使ってもらうことにしました。明日からは、エクセルライトの数1範囲の勉強にとりかかります。別冊解答が詳しいと評判の実教出版のエクセルライト。運よくAmazonで、せどり師に負けることなく(?)定価で買えました。



 英語は、学校採用の単語集が『システム英単語』でしたのでシス単の暗記、文法書はフォレストを使っていたので『解いてトレーニング』を、ほかにリスニング対策としてNHKラジオ英会話をスタートすることにしました。2月号のテキストを渡して、NHK「らじるらじる」のアプリもスマホにダウンロード。解いトレは書店に買いに行くということで、本の情報をサクラさんに送りました。ちょっと前まで店頭で見かけた気がしますが、今はどうも入手しにくいようです。サクラさん、無事に買えたでしょうか。



 それから、毎日の勉強予定と実際の勉強の記録をすること、そして記録をもとに、次の予定を決めて書くことを話し、その場で使いかけのノートに明日の予定を書いてもらいました。受験も仕事と同様、PDCAサイクルを回すことが大事です。

 一通りの説明で、結構な時間が経ってしまいました。

 それでは宅浪生のランチェスター戦略、4ステップです。

ステップ1 志望校を決める。

 まず、志望校を決めます。サクラさんのように、やりたいこと、将来就きたい仕事がはっきりしていると決めやすいですね。
 自分が好きなこと、他の人があまり得意ではなく自分には苦もなくできることがあれば、それがあなたの強みです。自分の強みをもとに、志望校・学部を決めます。
 現役受験時から路線を変更しても構わないですよ。

 というのも手際は、現役では文学部、浪人では商学部を受験しました。恥ずかしながら現役の時は、「国語だけがまあまとも」という理由だけで文学部を受けたのです。ですから、もしあなたが、手際のように深く考えないで現役時代に受験していたのなら、受験学部をもう一度考え直すのもいいと思います。
 
ステップ2 受験科目と配点を調べる。

 志望校を決めたら受験科目と配点を調べます。前期・後期でも科目や配点が違います。地歴にAとBがあったり、理科には「基礎」がついていたり、ついていなかったり。センターの科目バリエーションが豊富で、共通一次世代の手際には驚きです。
  
ステップ3 ランチェスター戦略を知る。

 人と違うことをするのには、ためらいを覚えるかもしれません。けれども受験では、限られた時間、限られた予算(お金)を、絞り込んだ科目に集中投下する方が成果を上げやすいのです。
 思い切って、やらないことを決めましょう

ステップ4 受験科目を決める。

 ステップ1で、あなたが揺るぎない志望校を決めたなら、ステップ2で調べた受験科目を、ステップ3のランチェスター戦略で絞り込みます。後期日程を念頭におくこと、センターと2次の総合点で考えることも忘れずに。
 そう、サクラさんがセンター数学を数1と数2だけにしたように、そして2次の選択問題で実技を選んだように、です。

 今、浪人が決まったあなた。さぞ、気落ちしていることでしょう。かつて全落ちを経験したと者として、お察しします。それでも明日からは、顔をあげて前進しましょう
 前を向いたあなたを応援しています。

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1968年生まれ。会社員です。総務部で総務や経理の仕事をしています。

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