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宅浪のサクラ、決断する。さよなら、奈良教育大学。

 今年、友人のお子さんであるサクラさんの受験勉強をみている手際です。サクラさんは、奈良教育大学の伝統文化教育専攻・文化遺産教育専修を受験するつもりで自宅浪人(宅浪)を決めました。将来、美術・工芸品を修復する仕事に就くのが希望です。文化遺産好きなサクラさんが、自分で調べて奈良教育大を志望校に決めました。
 基本的に独学です。ただし受験勉強をみるにあたって、(以前、絵画教室に通っていたとはいえ)二次試験のデッサンは、指導者について勉強することをサクラさん親子にお願いしました。

 そこで、友人とサクラさんは、実技の指導をお願いすべく、以前お世話になった絵画教室の先生を訪ねたり、別の画塾の体験レッスンに足を運んだりしていました。
 そんな中で、サクラさんは自分なりに、進路を考え直しはじめていたようです。
 
・画塾に長年通い続けている他の塾生たちの絵を目の当たりにして、圧倒されたこと。(注:奈良教は90分間に小論文1つと鉛筆デッサン1つ(「たわし」、「歯ブラシ」など)を完成させる課題が出題されます。何時間もかけて作品を完成させる、芸大や美大とは問題傾向が違います。しかも、前期は配点合計に占める二次試験の配点割合は1/3です。小論文とデッサンが半々の配点と仮定すると、デッサンの配点割合は配点合計の1/6です。とはいえ、後期は二次試験の配点割合が1/2に上がります。小論と半々だとしたら、配点合計中、デッサンが1/4を占めます。)

・奈良教育大の定員の少なさ。(注:今年、文化遺産教育専修は7人でした。)

・教育大だが、先生になるつもりではない自分。けれども、(当然)まわりは先生志望者ばかり。(注:教員免許をとるように、と手際も友人もサクラさんにすすめていました。これがプレッシャーになってしまったのかも。)

・美術・工芸品修復の仕事に就けるのか。大学を卒業も、就職できない可能性がある。(注:手際がハローワークのサイトをチェックしていたところ、1月から3月にかけて、静岡で絵画・書蹟文書修理で正社員の求人が出ていました。しかし、その後、修復の求人は出ていません。ハローワークに出ないだけかもしれませんが、就職はなかなか難しそうだと想像しています。)

そもそも、美術・工芸品の修復を一生の仕事にする覚悟が自分にあるのか。趣味として鑑賞するだけで、十分ではないか。

 そんな揺れ動く日々を過ごしていたサクラさんですが、ついに今週、奈良教育大受験をやめる決断をしました。

 サクラさんの人生です。もちろん、サクラさんの意志を尊重します。

 となると、さて、志望校を決めなくては(サクラさんが、ですが)。今は、現役で志望していた地方国立大学(農学系)が最有力候補です。サクラさんは、微生物や昆虫に興味があるそうです。

 余談ですが、手際がサクラさんの絵を見たのは、サクラさんの小学生時代です。何か全国的な賞をもらって家に飾ってあった絵と、昆虫のデッサンを見ました。夏休みの昆虫観察会に参加したときにサクラさんが描いた昆虫の絵は、手際には、小学生とは別次元の絵に見えました。
 サクラさんの昆虫好きが、小学生の頃から変わらなかったのかと思うと感慨深いです(大げさですが)。なんとなく、虫が苦手になってしまう女の子が多そうなので。
 昆虫観察会の先生は、絵本作家・吉谷昭憲先生でした(昆虫の絵を描く観察会だったのです)。参加者が、友人同士の3家族だけで、貸し切りの状態の観察会でした。思えば、贅沢でした。 

  
 
 今週は、ほかに河合塾のマーク模試の申し込みを完了しました。模擬試験といえば、志望校判定。では、志望校を決めなくては(サクラさんが、ですが)。

 今週、手際からの提案は1つ。毎晩ラインで、簡単にその日の勉強の報告と翌日の予定を手際に連絡してね、という申し出です。3月に高校を卒業して、いよいよ本格的な(?)宅浪生活に突入したサクラさん。本当は、毎日家に顔を出したいところですが、平日、会社員の手際には仕事があり、ままなりません。もちろん、今後も毎週土曜日、家にお邪魔することは変わりません。けれども、高校を卒業して宅浪となった今、もう一歩前に出てサクラさんを支えたいのです。

PDCAサイクル
(受験勉強のPDCAサイクルを回します。)

 それでは、サクラさんへ、ラインで勉強報告の4ステップです。

ステップ1 勉強する。

 勉強は毎日。これから先、志望校がどこに決まろうとも、農学系なら英語と生物(か化学)は必須です。 
 問題集を変える都度、内容を簡単に記録します。

ステップ2 翌日の計画を立てる。

 1日の勉強を振り返り、翌日の計画をおおまかに立てます。

ステップ3 ラインを送る。

 ステップ1の記録と、ステップ2の計画をラインで手際に送ります。

ステップ4 返事を読み、翌日、勉強する。

 ステップ3の内容を見て、手際が返事を送ります。もし気になることがあったら、修正は早い方がいいので、それも一緒におくります。
 翌日は、また勉強です。

 今、農学系の大学を調べることに熱中しています。手際の高校時代は「バイオ」が注目されて農学系学部の人気が高かった時期ですが、理系落ち(地方特有語か昭和語か。今でいう「文転」。)した手際には、農学系学部の知識が全くないのでとても新鮮です。この大学はこんなころにもキャンパスがあったのか、とか、なんて面白そうなんだ、とか。なにより驚いたのは、私大の農学系の学部では数学が必須科目でないこと。ちなみに、国公立大は、少なくともセンターで数学が必須なところがほとんどです。
 ちろん、理科は必須ですから理系ですが、理系でもさまざまですね。

 というわけで、受験大学も科目戦略も練り直しています

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プロフィール

手際良子

Author:手際良子
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1968年生まれ。会社員です。総務部で総務や経理の仕事をしています。
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