大都市在住、40代主婦の再就職。中小企業はどうでしょう。
- 2017/08/23
- 05:00
東京、愛知、大阪などの大都市圏に住む40代主婦の再就職を、M字カーブの「谷」から考えてみました。あなたの再就職先の候補に、中小企業も入れてみませんか。
子供がそろそろ手を離れ、教育費がかさんでくる主婦の40代は、再就職を考える年代でしょうか。もちろん、仕事が人生の全てではないですし、(主婦にかぎりませんが)老親の介護だったり、転勤族だったり、40代主婦も事情はさまざま。再就職を考える人ばかりではないでしょう。再就職を考えている人でも、国家資格を持っていて専門性の高い仕事に就きやすい人、フリーで働ける人もいますよね。
そもそも、M字カーブ(女性の働く人の割合が、出産・育児期の30代で落ち込み、40代で再上昇することを表す言葉。グラフのM字型の曲線。)の形自体が、都道府県によって違います。厚生労働省の発表によると、30代で仕事を離れる人が多く、M字カーブの「谷」(M字の左のピークと底の差)が10ポイント(%の差)以上なのは、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、奈良県の8都府県です。ちなみに、最も「谷」が緩やかのは鳥取県で、2.9ポイントです。
あなたがもし、大都市圏に暮らす40代の主婦だったら、再就職を考えている友人がいても不思議はありませんね。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/dl/16gaiyou.pdf
では、あなたが今、40代で再就職を考えているとしましょう。ここでまた、厚生労働省の発表です。実は、M字カーブの「谷」は年々緩やかになってきています。女性の働く人の割合(%)は、平成17年から平成27年の10年間で、「30歳~34歳」で8.5ポイント、「35歳~39歳」で8.8ポイントも上昇しています。上昇の原因は、主婦が仕事に就くようになったことです。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11902000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Koyoukintouseisakuka/0000137205.pdf
さらに、育児休業取得率もみてみます。またまた、厚生労働省の発表です。平成8年で49.1%だった女性の育児休業の取得率ですが、平成19年には89.7%、平成20年には90.6%、その後も80%台で推移しています(平成25年86.5%)。しかも、育児休業取得後に実際に復職した率は平成26年4月1日~平成27年3月31日までの1年間で92.8%に達します。そう、今や、女性は出産しても退職しない時代なのです。
そうはいっても、会社の規模で違いがありそうです。平成27年の調査で育児休業規定がある事業所の割合は、事業所規模が5~29人のところで69.2%、30~99人で90.2%、100~499人で98.4%、500人以上で100%です。規模が大きくなるほど、育児休業規定がある割合が高いです。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-27-07.pdf#search=%27%E8%82%B2%E5%85%90%E4%BC%91%E6%A5%AD+%E5%8F%96%E5%BE%97%E7%8E%87+%E6%8E%A8%E7%A7%BB%27
数字が並びましたので、ざっくり整理してみます。平成27年調査時に、大きな会社には育児休業規定が100%あり、(会社の規模を問わず)全事業所中、平成25年に出産した女性社員のうち86.5%が育児休業を取得し、平成27年3月までに、そのうち92.8%が復職しているのです。つまり、出産を機に退職している女性は約20%です。
では、ここで考えてみてください。出産して退職した女性社員は、どのくらいの規模の会社に多そうですか。退職者を補充するとして、新卒ではなく中途採用で補充しそうなのは、どのくらいの規模の会社でしょうか。
平成29年の中小企業白書によると、社員が299人以下の中小企業は、全業種で人手不足です。高卒・大卒の新卒者で採用予定人数を確保できないばかりでなく、転職者も、中小企業から大企業への転職者の方が、大企業から中小企業への転職者より多い状況です。
ただし、ご注意を。中小企業でも、規模により退職理由に差があります。第1位の退職理由は、社員が1~29人で「収入が少ない(20.5%)、30~99人で「労働条件が悪い(17.7%)」、100~299人と300人以上は同じで「定年・契約期間の満了」です。ただし、割合は、100~299人で19.4%なのに対し、300人以上では42.5%です。
また、業種でなく職種でみると、事務職は、会社の出す求人よりも仕事を探す人の方が多い状況です。事務職志望は、楽観できません。
(参考)http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/03Hakusyo_part1_chap3_web.pdf
そこで、提案です。40代の主婦が再就職先を探すなら、中小企業も候補にしてみませんか。もし、仕事内容に魅力があり、柔軟な働き方ができ、収入の水準にあなたが納得できるのなら、おすすめです。中小企業は、門戸が開かれる可能性が高そうだからです。

(履歴書は手書きでも、ワープロでも。)
では、大都市圏に暮らす40代主婦、再就職活動の4ステップです。
ステップ1.優先順位を決める。
自分がどんな働き方をしたいのか、仕事選びの条件に優先順位をつけます。中小企業も再就職先の候補に入れるとなると、希望の条件をたくさん満たすのは難しくなるかもしれません。
仕事内容、収入、勤務時間、勤務地、残業時間、通勤時間、休み、福利厚生、社風など、いろいろな条件のうち、あなたは何を重視しますか。
夫の扶養の範囲内の働き方にするのか、正社員を目指すのか。
前職と同じ仕事を探していたとしても、少し枠を広げてみると可能性が広がります。例えば、建築設計CADの経験があるのなら、機械設計CADに挑戦してみてもいいかもしれません。
収入の多さを重視するなら、ある程度の残業を覚悟すると見つけやすいです。
家族で話し合いもしましょう。
ステップ2.期限ごとに、目標をきめる。
ベストのプランから、セカンドベスト、最終プランまで、時期を区切っておおまかに計画します。ある程度イメージができていれば、もし、なかなか思うように仕事が見つからなくても必要以上に焦らなくてすみます。もちろん、探し始めてすぐに仕事が見つかることもありますが、もし余裕があるのなら、長期戦を覚悟しておくと落ち着いて仕事が探せます。
例えば、1年間かけて仕事探しをするつもりなら、半年間は、ベストのプラン(優先順位の最上位を含め3つ以上満たす求人)に応募し、次の4カ月は、セカンドベスト(優先順位の最上位1つを含め2つ満たす求人)に応募、残り2カ月は、最終プラン(優先順位の最上位1つを満たす求人)に応募する、というように。
もちろん、ベストのプランだけに2年、でもいいです。
ステップ3.履歴書やスーツを用意。
第一印象が大事です。採用する会社側は、本来、あまり第一印象に引きずられない方がよい(人当たりがいいだけの人を採用してしまう可能性や、人当たりが悪くても仕事ができる人を逃す可能性があります。)のですが、現実には、第一印象は採用に大きく影響します。
面接の前に書類選考のある会社も多いです。ですから、応募書類の第一印象も大事です。履歴書の写真は、きちんとした服装で撮ります。
履歴書・職務経歴書ですが、40代は、履歴書は手書きで職務経歴書がワープロ、の印象です。若い人には、履歴書もワープロの応募者もいます。大きな会社やIT系の会社だと、手書きの応募者はいないかもしれませんが。
手書きなら、誤字脱字が無いように見直しましょう。 筆記具では、万年筆(プラスチック万年筆なら500円前後で買えます)が、見た目に好印象です。丁寧に書けば、熱意が伝わります。
できればスーツを用意したいです。業種・職種にもよりますが、入学式・卒業式に着るような、光沢のあるタイプのスーツや襟元が華やかなタイプのブラウスはなるべく避けたいです。主婦であることは、おそらく、あなたが思う以上に強みです。だからといって、PTA感が強すぎるのは、面接官に女性がいた場合不利です。家庭最優先の印象を与え、すぐに離職してしまう不安を(なんとなく)感じさせてしまうからです。男性は比較的女性の服装に無頓着ですが、面接するのが男性か女性かは事前にはわかりません。
ステップ4.応募・面接
中小企業の求人は、ハローワークが探しやすいです。ネットで検索できますし、いろいろな条件で絞り込みもできます。ハローワークに求職の登録をしなくても、誰でもスマホやパソコンで検索できます。会社名が載っていない求人の方が少ないくらいです(一覧で◎が付いていれば、会社名が載っています)。たとえ応募時に「ハローワークの紹介状が必要」とあっても、あなたが直接会社に電話をかけて、採用担当者と話すことができます。会社名だけでなく、電話番号も載っていますから。
求人票に「年齢制限○○歳以下」とあったらチャンスです。「未経験者可」でないと付けられない条件ですから、未経験でも不利ではありません。業務経験があれば有利ですから、少々年齢が超えていても是非、問い合わせてみてください。
(参考)https://www.hellowork.go.jp/servicef/130020.do?action=initDisp&screenId=130020
書類選考後、たいてい電話で面接時間の連絡が来ますが、その電話の印象も大事です。小さな会社だと、電話連絡をしてくる人は、採用について意見を言える立場にあることが多いからです。「ありがとうございます。」の一言をお忘れなく。
面接で会社を訪れたら、帰るまで気を抜けません。小さな会社だと、社内に経営者の親族がいる可能性もあります。苗字だけではわかりません。服装でもわかりません。制服のある会社なら、ほかの社員と同じ制服を着ています。作業着姿の若者が、次期社長予定の親族かもしれません。誰とすれ違っても、きちんと挨拶しましょう。
面接では、(もし差し支えなければ)家庭の状況も含めて、残業がどの程度できるかなど率直に話しましょう。選考は、応募者本人の適正と能力で決めるべきなので、会社側からは、なかなか家庭の状況がきけません。けれども、いざ仕事に就いてからのミスマッチを避けるためには、多少選考に不利なことでも積極的に伝えて、希望の働き方ができるように交渉することも必要です。もちろん、言い方には気を使う必要があります。
あなたがもし、仕事探しの期間に余裕がもてるのなら、自分を安売りしないでじっくりと探してください。あなたには、それだけの価値があります。あなたのことを待っている会社に、きっとめぐりあえます。会社・仕事との出会いは、縁・タイミングとしか言いようがない面もあるので、根気強く探してみてください。
矛盾するようですが、仕事を探し始めてすぐに、希望通りの仕事に採用される可能性もあります。また、面接中に、求人票とは違う勤務地や業務を打診されることもあるかもしれません。その時は、自分の直観を信じて決断してください。
あなたの仕事探し、応援しています。

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子供がそろそろ手を離れ、教育費がかさんでくる主婦の40代は、再就職を考える年代でしょうか。もちろん、仕事が人生の全てではないですし、(主婦にかぎりませんが)老親の介護だったり、転勤族だったり、40代主婦も事情はさまざま。再就職を考える人ばかりではないでしょう。再就職を考えている人でも、国家資格を持っていて専門性の高い仕事に就きやすい人、フリーで働ける人もいますよね。
そもそも、M字カーブ(女性の働く人の割合が、出産・育児期の30代で落ち込み、40代で再上昇することを表す言葉。グラフのM字型の曲線。)の形自体が、都道府県によって違います。厚生労働省の発表によると、30代で仕事を離れる人が多く、M字カーブの「谷」(M字の左のピークと底の差)が10ポイント(%の差)以上なのは、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、奈良県の8都府県です。ちなみに、最も「谷」が緩やかのは鳥取県で、2.9ポイントです。
あなたがもし、大都市圏に暮らす40代の主婦だったら、再就職を考えている友人がいても不思議はありませんね。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/dl/16gaiyou.pdf
では、あなたが今、40代で再就職を考えているとしましょう。ここでまた、厚生労働省の発表です。実は、M字カーブの「谷」は年々緩やかになってきています。女性の働く人の割合(%)は、平成17年から平成27年の10年間で、「30歳~34歳」で8.5ポイント、「35歳~39歳」で8.8ポイントも上昇しています。上昇の原因は、主婦が仕事に就くようになったことです。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11902000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Koyoukintouseisakuka/0000137205.pdf
さらに、育児休業取得率もみてみます。またまた、厚生労働省の発表です。平成8年で49.1%だった女性の育児休業の取得率ですが、平成19年には89.7%、平成20年には90.6%、その後も80%台で推移しています(平成25年86.5%)。しかも、育児休業取得後に実際に復職した率は平成26年4月1日~平成27年3月31日までの1年間で92.8%に達します。そう、今や、女性は出産しても退職しない時代なのです。
そうはいっても、会社の規模で違いがありそうです。平成27年の調査で育児休業規定がある事業所の割合は、事業所規模が5~29人のところで69.2%、30~99人で90.2%、100~499人で98.4%、500人以上で100%です。規模が大きくなるほど、育児休業規定がある割合が高いです。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-27-07.pdf#search=%27%E8%82%B2%E5%85%90%E4%BC%91%E6%A5%AD+%E5%8F%96%E5%BE%97%E7%8E%87+%E6%8E%A8%E7%A7%BB%27
数字が並びましたので、ざっくり整理してみます。平成27年調査時に、大きな会社には育児休業規定が100%あり、(会社の規模を問わず)全事業所中、平成25年に出産した女性社員のうち86.5%が育児休業を取得し、平成27年3月までに、そのうち92.8%が復職しているのです。つまり、出産を機に退職している女性は約20%です。
では、ここで考えてみてください。出産して退職した女性社員は、どのくらいの規模の会社に多そうですか。退職者を補充するとして、新卒ではなく中途採用で補充しそうなのは、どのくらいの規模の会社でしょうか。
平成29年の中小企業白書によると、社員が299人以下の中小企業は、全業種で人手不足です。高卒・大卒の新卒者で採用予定人数を確保できないばかりでなく、転職者も、中小企業から大企業への転職者の方が、大企業から中小企業への転職者より多い状況です。
ただし、ご注意を。中小企業でも、規模により退職理由に差があります。第1位の退職理由は、社員が1~29人で「収入が少ない(20.5%)、30~99人で「労働条件が悪い(17.7%)」、100~299人と300人以上は同じで「定年・契約期間の満了」です。ただし、割合は、100~299人で19.4%なのに対し、300人以上では42.5%です。
また、業種でなく職種でみると、事務職は、会社の出す求人よりも仕事を探す人の方が多い状況です。事務職志望は、楽観できません。
(参考)http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/03Hakusyo_part1_chap3_web.pdf
そこで、提案です。40代の主婦が再就職先を探すなら、中小企業も候補にしてみませんか。もし、仕事内容に魅力があり、柔軟な働き方ができ、収入の水準にあなたが納得できるのなら、おすすめです。中小企業は、門戸が開かれる可能性が高そうだからです。

(履歴書は手書きでも、ワープロでも。)
では、大都市圏に暮らす40代主婦、再就職活動の4ステップです。
ステップ1.優先順位を決める。
自分がどんな働き方をしたいのか、仕事選びの条件に優先順位をつけます。中小企業も再就職先の候補に入れるとなると、希望の条件をたくさん満たすのは難しくなるかもしれません。
仕事内容、収入、勤務時間、勤務地、残業時間、通勤時間、休み、福利厚生、社風など、いろいろな条件のうち、あなたは何を重視しますか。
夫の扶養の範囲内の働き方にするのか、正社員を目指すのか。
前職と同じ仕事を探していたとしても、少し枠を広げてみると可能性が広がります。例えば、建築設計CADの経験があるのなら、機械設計CADに挑戦してみてもいいかもしれません。
収入の多さを重視するなら、ある程度の残業を覚悟すると見つけやすいです。
家族で話し合いもしましょう。
ステップ2.期限ごとに、目標をきめる。
ベストのプランから、セカンドベスト、最終プランまで、時期を区切っておおまかに計画します。ある程度イメージができていれば、もし、なかなか思うように仕事が見つからなくても必要以上に焦らなくてすみます。もちろん、探し始めてすぐに仕事が見つかることもありますが、もし余裕があるのなら、長期戦を覚悟しておくと落ち着いて仕事が探せます。
例えば、1年間かけて仕事探しをするつもりなら、半年間は、ベストのプラン(優先順位の最上位を含め3つ以上満たす求人)に応募し、次の4カ月は、セカンドベスト(優先順位の最上位1つを含め2つ満たす求人)に応募、残り2カ月は、最終プラン(優先順位の最上位1つを満たす求人)に応募する、というように。
もちろん、ベストのプランだけに2年、でもいいです。
ステップ3.履歴書やスーツを用意。
第一印象が大事です。採用する会社側は、本来、あまり第一印象に引きずられない方がよい(人当たりがいいだけの人を採用してしまう可能性や、人当たりが悪くても仕事ができる人を逃す可能性があります。)のですが、現実には、第一印象は採用に大きく影響します。
面接の前に書類選考のある会社も多いです。ですから、応募書類の第一印象も大事です。履歴書の写真は、きちんとした服装で撮ります。
履歴書・職務経歴書ですが、40代は、履歴書は手書きで職務経歴書がワープロ、の印象です。若い人には、履歴書もワープロの応募者もいます。大きな会社やIT系の会社だと、手書きの応募者はいないかもしれませんが。
手書きなら、誤字脱字が無いように見直しましょう。 筆記具では、万年筆(プラスチック万年筆なら500円前後で買えます)が、見た目に好印象です。丁寧に書けば、熱意が伝わります。
できればスーツを用意したいです。業種・職種にもよりますが、入学式・卒業式に着るような、光沢のあるタイプのスーツや襟元が華やかなタイプのブラウスはなるべく避けたいです。主婦であることは、おそらく、あなたが思う以上に強みです。だからといって、PTA感が強すぎるのは、面接官に女性がいた場合不利です。家庭最優先の印象を与え、すぐに離職してしまう不安を(なんとなく)感じさせてしまうからです。男性は比較的女性の服装に無頓着ですが、面接するのが男性か女性かは事前にはわかりません。
ステップ4.応募・面接
中小企業の求人は、ハローワークが探しやすいです。ネットで検索できますし、いろいろな条件で絞り込みもできます。ハローワークに求職の登録をしなくても、誰でもスマホやパソコンで検索できます。会社名が載っていない求人の方が少ないくらいです(一覧で◎が付いていれば、会社名が載っています)。たとえ応募時に「ハローワークの紹介状が必要」とあっても、あなたが直接会社に電話をかけて、採用担当者と話すことができます。会社名だけでなく、電話番号も載っていますから。
求人票に「年齢制限○○歳以下」とあったらチャンスです。「未経験者可」でないと付けられない条件ですから、未経験でも不利ではありません。業務経験があれば有利ですから、少々年齢が超えていても是非、問い合わせてみてください。
(参考)https://www.hellowork.go.jp/servicef/130020.do?action=initDisp&screenId=130020
書類選考後、たいてい電話で面接時間の連絡が来ますが、その電話の印象も大事です。小さな会社だと、電話連絡をしてくる人は、採用について意見を言える立場にあることが多いからです。「ありがとうございます。」の一言をお忘れなく。
面接で会社を訪れたら、帰るまで気を抜けません。小さな会社だと、社内に経営者の親族がいる可能性もあります。苗字だけではわかりません。服装でもわかりません。制服のある会社なら、ほかの社員と同じ制服を着ています。作業着姿の若者が、次期社長予定の親族かもしれません。誰とすれ違っても、きちんと挨拶しましょう。
面接では、(もし差し支えなければ)家庭の状況も含めて、残業がどの程度できるかなど率直に話しましょう。選考は、応募者本人の適正と能力で決めるべきなので、会社側からは、なかなか家庭の状況がきけません。けれども、いざ仕事に就いてからのミスマッチを避けるためには、多少選考に不利なことでも積極的に伝えて、希望の働き方ができるように交渉することも必要です。もちろん、言い方には気を使う必要があります。
あなたがもし、仕事探しの期間に余裕がもてるのなら、自分を安売りしないでじっくりと探してください。あなたには、それだけの価値があります。あなたのことを待っている会社に、きっとめぐりあえます。会社・仕事との出会いは、縁・タイミングとしか言いようがない面もあるので、根気強く探してみてください。
矛盾するようですが、仕事を探し始めてすぐに、希望通りの仕事に採用される可能性もあります。また、面接中に、求人票とは違う勤務地や業務を打診されることもあるかもしれません。その時は、自分の直観を信じて決断してください。
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