【中小企業】コンサルなし、採択率100%。補助金・助成金申請のコツ.。
- 2023/10/09
- 19:45
企業規模が小さい中小企業こそ、補助金・助成金を有効に活用したいものです。
補助金・助成金はコンサルタントなど申請代行業者に依頼しないと採択されないと思っていませんか。
コンサルに依頼すると、せっかく受け取った補助金・助成金が目減りする(成功報酬〇〇%などを支払う)ことになってしまいます。
手際はコンサルなしで採択率100%を更新中です。
小さなものや税額控除のための認定まで含めると、ここ10年で14、5件くらい審査を通過しています。
自分で稼げない総務部にとって、補助金・助成金を獲得するのは会社に貢献できるチャンスと考えて申請しています。
今回は、備忘録も兼ねて申請のコツをリストアップしてみました。
ちょっと細かすぎですが、参考になったら嬉しいです。

1-1. 社内で具体的な話が出ていなくても、申請できる助成金がないか、市役所や中小企業振興公社、東京都、国のサイトを時々確認する。見つけたら、リプレイス・改修など提案してみる。
1-2. 社内で設備投資の話が出たら、使えそうな補助金・助成金がないか調べる。
1-3. 締め切りが1期、2期と複数あるときは早めの期間に出す。
1-4. とはいえ、早めに出せなくてもあきらめない。最後になって助成率が上がる、助成対象が増える場合もあり。
1-5. 申請書の住所は登記簿謄本と同じ表記にする。〇番地の〇〇、〇番地○○「の」が入るかどうかも合わせる。(補助金・助成金以外の申請書も)
1-6. 見積もりが複数必要なこともあるので、早めに見積もり依頼する。
1-7. 業者の図面でないと受け付けないこともある。基本的に自力で申請するとはいえ、一部、業者の力を貸していただくこともあるので見積もり依頼の際、その旨を業者に伝える。(東京都の省エネ補助金など)
1-8. 業者の図面対応が必要な補助金・助成金で、図面対応不可な業者だったら安くてもその業者はきっぱりとあきらめる。
1-9. 加点項目があったら、1つくらいは使いたい。
1-10. FQAにはヒントがたくさん。加点項目になる数値目標は、未達でも返還不要なこともある。(IT導入補助金(類型による))
1-11.もしまだ持っていないなら、gBizIDは早めに取っておく。プライムアカウントが必要なこともあるから、社長に教えていただく。(IT導入補助金ではプライムを指定された)
1-12.セキュリティーアクションも星1つでいいので早めに宣言する。(IT導入補助金では星1つで大丈夫だった)
1-13.審査する人がわかりやすいように、図面の記号にはマーカーを引くなどして読みやすくする。
1-14.わからないことがあったらまずFAQを見る。それでも解決しなかったら事務局に電話。
1-15.細かく計算が必要でも、シートに指示どおり入力すれば自動で計算されるようになっている。見慣れない単位でも臆せずにシートに入力すればなんとかなる。
1-16.写真が必要な場合は、設置予定場所(取り換え場所)だけでなく部屋全体を撮る。多めに撮る。
1-17.写真にはコメントを付ける、〇で囲む、マーカーを引くなど、読む人が見やすくなるような工夫をする。
1-18.電子申請の場合、データの大きさにも気を付ける。大き過ぎたら要圧縮。
1-19.付加価値の人件費に役員報酬が含まれるかどうか要確認。役員報酬も入れられるなら、ハードルが下がる(事前に社長に説明しておく)。
1-20.申請書の計算根拠はメモして残しておく。採択・実施後に何年間か報告する義務があるときに、毎回調べなくて済む。
1-21.合理的な理由があれば、相見積もりなしを認められることもある(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)。
申請(書類審査)後に面接がある場合があります。
2-1. 面接には社長用の原稿を用意(でも多分、その通りには話してくださらない)。
2-2. 面接官は申請書を細かく読んでいるとは限らない。申請書の内容とずれた質問がきてもあわてない。
3-1.採択後、1ステップごとに細かく事務局担当者に確認をとる。見積書の書式、記載事項など、了解をもらって進める。後戻りで修正できないこともあるので、面倒がらずに毎回確認。事務局担当者はこちらの味方。(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)
3-2.申請時同様、購入・設置後も部屋全体や接写など写真は多めに撮る。
3-3.申請時同様、写真には必要に応じて、コメントを付ける、〇で囲む、マーカーを引くなど、見やすくなる工夫をする。
3-4.工事作業中の写真が必要なこともある。こまめに写真をとるか、業者の人に撮っていただく。
3-5.廃棄処理するものは、リモコンなども含めて全部写真を撮る。産廃のマニュフェストも必須。リース物件を返却したら、返却先の受領書を保管する(省エネ補助金)。
3-6. 実績報告で書類が足りなかったら、代わりになりそうな書類を考えて事務局に相談。意外と大丈夫。
3-7.業者に代金を振り込むときは、総合振込にしない。当座勘定照合表に振込先名が載るように、個別で振り込む。
3-8. 振込手数料に気を付ける。先方負担にしない。普段取引しているところだと、デフォルトで先方負担になっているが当方負担に変えて振り込む。
3-9. 振込後の営業日に気を付ける。完了報告の期限が振込から何日以内、の場合がある。(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)
3-10.当座預金照合表が紙で送られてくる銀行から振り込む。電子化されていても大丈夫なはずだが、紙で出せる銀行があるなら、そこから振込む。(住所が入っている)
3-11.当座勘定照合表は住所・会社名・口座番号が載っている面もスキャンする(またはコピーして送る)。
3-12.調査に立ち会うときは、ファイルを用意。インデックスも付ける。追加や順番の入れ替えがしやすいレバレッジファイルならなお良し。開きやすく、確認していただくのに見やすい。
(おすすめのファイルです)
4-1. 採択・入金後の実績報告を忘れずに。付加価値は増大したのか、Co2は減ったのか、など報告の義務がある。
4-2. 補助金・助成金を受け取ったら、圧縮記帳する。(資産計上する場合)
5-1.日頃から社内のいろいろな人に話をきく。どんな補助金・助成金にニーズがあるかわかる。申請書に事業内容(補助金を使ってやりたいこと)を書くためにも、普段から他部門のやっていることに興味をもつ。
5-2.通常業務とは別に時間をとられることになるので、残業できるように家事を合理化する。(家族にも伝える)
5-3.税金をもらうことになるので手間はかかるが、日ごろお世話になっている同僚たちにお返しできるチャンス。(バックオフィスは稼げない)
5-4.使えそうな補助金・助成金でも、無理して使うことはない。全額がカバーされるわけではないので、本末転倒になるような不要な設備投資はしない。
5-5.日経新聞などを読んで、補助金・助成金、税金の傾向をつかむ。国や自治体が力を入れていることは補助金・助成金の対象になるので、その流れに乗れるよう会社に提案する。インボイスに関連してIT導入補助金の対象が広がったり、賃上げでポイント加算だったり、今ならリスキリング関連も多い。
採択されるために心がけている、ちょっとしたことを集めてみました。
途中まで申請の準備をして、あまり費用対効果がなくやめる場合でも、準備が後々活きてくることもあります。
手際の場合、セキュリティーアクションはもともと別の補助金の準備で宣言し、その時は補助金を申請しませんでしたが、今年のIT導入補助金で使うことができました。
もし申請を断念することがあっても、前向きに考えましょう。

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補助金・助成金はコンサルタントなど申請代行業者に依頼しないと採択されないと思っていませんか。
コンサルに依頼すると、せっかく受け取った補助金・助成金が目減りする(成功報酬〇〇%などを支払う)ことになってしまいます。
手際はコンサルなしで採択率100%を更新中です。
小さなものや税額控除のための認定まで含めると、ここ10年で14、5件くらい審査を通過しています。
自分で稼げない総務部にとって、補助金・助成金を獲得するのは会社に貢献できるチャンスと考えて申請しています。
今回は、備忘録も兼ねて申請のコツをリストアップしてみました。
ちょっと細かすぎですが、参考になったら嬉しいです。

1 申請までのコツ
1-1. 社内で具体的な話が出ていなくても、申請できる助成金がないか、市役所や中小企業振興公社、東京都、国のサイトを時々確認する。見つけたら、リプレイス・改修など提案してみる。
1-2. 社内で設備投資の話が出たら、使えそうな補助金・助成金がないか調べる。
1-3. 締め切りが1期、2期と複数あるときは早めの期間に出す。
1-4. とはいえ、早めに出せなくてもあきらめない。最後になって助成率が上がる、助成対象が増える場合もあり。
1-5. 申請書の住所は登記簿謄本と同じ表記にする。〇番地の〇〇、〇番地○○「の」が入るかどうかも合わせる。(補助金・助成金以外の申請書も)
1-6. 見積もりが複数必要なこともあるので、早めに見積もり依頼する。
1-7. 業者の図面でないと受け付けないこともある。基本的に自力で申請するとはいえ、一部、業者の力を貸していただくこともあるので見積もり依頼の際、その旨を業者に伝える。(東京都の省エネ補助金など)
1-8. 業者の図面対応が必要な補助金・助成金で、図面対応不可な業者だったら安くてもその業者はきっぱりとあきらめる。
1-9. 加点項目があったら、1つくらいは使いたい。
1-10. FQAにはヒントがたくさん。加点項目になる数値目標は、未達でも返還不要なこともある。(IT導入補助金(類型による))
1-11.もしまだ持っていないなら、gBizIDは早めに取っておく。プライムアカウントが必要なこともあるから、社長に教えていただく。(IT導入補助金ではプライムを指定された)
1-12.セキュリティーアクションも星1つでいいので早めに宣言する。(IT導入補助金では星1つで大丈夫だった)
1-13.審査する人がわかりやすいように、図面の記号にはマーカーを引くなどして読みやすくする。
1-14.わからないことがあったらまずFAQを見る。それでも解決しなかったら事務局に電話。
1-15.細かく計算が必要でも、シートに指示どおり入力すれば自動で計算されるようになっている。見慣れない単位でも臆せずにシートに入力すればなんとかなる。
1-16.写真が必要な場合は、設置予定場所(取り換え場所)だけでなく部屋全体を撮る。多めに撮る。
1-17.写真にはコメントを付ける、〇で囲む、マーカーを引くなど、読む人が見やすくなるような工夫をする。
1-18.電子申請の場合、データの大きさにも気を付ける。大き過ぎたら要圧縮。
1-19.付加価値の人件費に役員報酬が含まれるかどうか要確認。役員報酬も入れられるなら、ハードルが下がる(事前に社長に説明しておく)。
1-20.申請書の計算根拠はメモして残しておく。採択・実施後に何年間か報告する義務があるときに、毎回調べなくて済む。
1-21.合理的な理由があれば、相見積もりなしを認められることもある(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)。
2 申請後、採択まで のコツ
申請(書類審査)後に面接がある場合があります。
2-1. 面接には社長用の原稿を用意(でも多分、その通りには話してくださらない)。
2-2. 面接官は申請書を細かく読んでいるとは限らない。申請書の内容とずれた質問がきてもあわてない。
3 採択後、補助金・助成金受け取りまでのコツ
3-1.採択後、1ステップごとに細かく事務局担当者に確認をとる。見積書の書式、記載事項など、了解をもらって進める。後戻りで修正できないこともあるので、面倒がらずに毎回確認。事務局担当者はこちらの味方。(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)
3-2.申請時同様、購入・設置後も部屋全体や接写など写真は多めに撮る。
3-3.申請時同様、写真には必要に応じて、コメントを付ける、〇で囲む、マーカーを引くなど、見やすくなる工夫をする。
3-4.工事作業中の写真が必要なこともある。こまめに写真をとるか、業者の人に撮っていただく。
3-5.廃棄処理するものは、リモコンなども含めて全部写真を撮る。産廃のマニュフェストも必須。リース物件を返却したら、返却先の受領書を保管する(省エネ補助金)。
3-6. 実績報告で書類が足りなかったら、代わりになりそうな書類を考えて事務局に相談。意外と大丈夫。
3-7.業者に代金を振り込むときは、総合振込にしない。当座勘定照合表に振込先名が載るように、個別で振り込む。
3-8. 振込手数料に気を付ける。先方負担にしない。普段取引しているところだと、デフォルトで先方負担になっているが当方負担に変えて振り込む。
3-9. 振込後の営業日に気を付ける。完了報告の期限が振込から何日以内、の場合がある。(躍進的な事業推進のための設備投資支援事業)
3-10.当座預金照合表が紙で送られてくる銀行から振り込む。電子化されていても大丈夫なはずだが、紙で出せる銀行があるなら、そこから振込む。(住所が入っている)
3-11.当座勘定照合表は住所・会社名・口座番号が載っている面もスキャンする(またはコピーして送る)。
3-12.調査に立ち会うときは、ファイルを用意。インデックスも付ける。追加や順番の入れ替えがしやすいレバレッジファイルならなお良し。開きやすく、確認していただくのに見やすい。
(おすすめのファイルです)
4 入金後のコツ
4-1. 採択・入金後の実績報告を忘れずに。付加価値は増大したのか、Co2は減ったのか、など報告の義務がある。
4-2. 補助金・助成金を受け取ったら、圧縮記帳する。(資産計上する場合)
5 全般のコツ
5-1.日頃から社内のいろいろな人に話をきく。どんな補助金・助成金にニーズがあるかわかる。申請書に事業内容(補助金を使ってやりたいこと)を書くためにも、普段から他部門のやっていることに興味をもつ。
5-2.通常業務とは別に時間をとられることになるので、残業できるように家事を合理化する。(家族にも伝える)
5-3.税金をもらうことになるので手間はかかるが、日ごろお世話になっている同僚たちにお返しできるチャンス。(バックオフィスは稼げない)
5-4.使えそうな補助金・助成金でも、無理して使うことはない。全額がカバーされるわけではないので、本末転倒になるような不要な設備投資はしない。
5-5.日経新聞などを読んで、補助金・助成金、税金の傾向をつかむ。国や自治体が力を入れていることは補助金・助成金の対象になるので、その流れに乗れるよう会社に提案する。インボイスに関連してIT導入補助金の対象が広がったり、賃上げでポイント加算だったり、今ならリスキリング関連も多い。
採択されるために心がけている、ちょっとしたことを集めてみました。
途中まで申請の準備をして、あまり費用対効果がなくやめる場合でも、準備が後々活きてくることもあります。
手際の場合、セキュリティーアクションはもともと別の補助金の準備で宣言し、その時は補助金を申請しませんでしたが、今年のIT導入補助金で使うことができました。
もし申請を断念することがあっても、前向きに考えましょう。

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