50歳目前はiDeCo(イデコ)適齢期。再雇用後に備えよう。
- 2017/10/14
- 19:00
もしも、あなたやあなたの夫が50歳目前、かつ、60歳定年制の会社に勤務する会社員なら、再雇用後、公的年金受給開始までの5年間に備えてイデコ(iDeCo 個人型確定拠出年金)をはじめませんか。
自分が納得するまで調べたり考えたりする時間と、手続きにかかる時間を見込むと、そろそろスタートの時期です。
では50歳でイデコをスタートしたら、60歳の再雇用からの5年間、月々いくら「生活の足(た)し」にできるのでしょうか。元金が確保されている定期預金に月23,000円の掛金で試算をしてみました。手際の計算では、5年間毎月52,512円引き出し可能です。試算条件は以下の【1】~【6】です。
【1】50歳から10年間、毎月23,000円イデコに拠出する。
【2】手数料がかからない金融機関(銀行や証券会社)にイデコの口座を開く。
【3】元本が確保されている定期預金で運用する。定期預金の利息は0円とする。
【4】所得税の税率は、最低の5%で計算(ちなみに最高税率は45%。住民税は一律10%)。
【5】毎年のイデコ分で戻った年末調整還付金にも、手を付けずにとっておく。
【6】一時金(1度に全額)で受け取り、退職所得控除の適用を受けるので税金はかからない。
(1)イデコへの拠出額は、トータルで2,760,000円です。
※23,000円×12ヶ月×10年=2,760,000円
(2)イデコにかかる手数料のトータルは、23,249円です。
※手数料は、加入時2,777円、毎月167円、受取時432円かかります。
2,777円+167円×12ヶ月×10年+432円×1回=23,249円
(3)所得税の年末調整還付金額は、トータルで138,000円です。
※23,000円×12ヶ月×5%×10年=138,000円
(4)住民税の減額(1年遅れで反映します)は、トータルで276,000円です。
※23,000円×12ヶ月×10%×10年=276,000円
(5)手元に残る金額は、トータルで3,168,787円です。ちなみに拠出額2,760,000円との差額は、390,751円です。
※2,760,000円-23,249円+138,000円+276,000円=3,150,751円
3,150,751円-2,760,000円=390,751円
(6)したがって、再雇用の5年間、生活の足しにできる金額は、毎月52,512円です。
※3,150,751÷5年÷12ヶ月≒52,512円
毎月52,512円、多いですか、少ないですか。もちろん、そのうち46,000円は自分のお金です。けれども、イデコを使わないで貯金していたとすると、46,000円は46,000円のままです。イデコは節税(税金の節約)できるので、たとえ定期預金でも、(5)の通り10年間のトータルで390,751円増えています。
もし、まったく貯金をしていなくて、再雇用の5年間、毎月52,512円手取りの収入を増やすなら、いくら給料を稼ぐ必要があるでしょうか。税金はかからないものとして、社会保険料(15%と仮定)だけが引かれるとしても、毎月61,778円余計に給料が必要です。もちろん、給料が下がらずに働けるならなによりです。けれども会社員である以上、給料を決めるのは(自分ではなく)会社であることを忘れるわけにはいきません。

(50歳目前は、イデコの適齢期です。)
では、50歳目前のイデコ適齢期、イデコをはじめる4ステップです。
ステップ1 イデコについて納得いくまで調べる。
上の試算結果、税金がらみの数字が並んでいて、わかりにくいでしょうか。
しかも、イデコにはメリットばかりでなく60歳まで引き出せない大きなデメリットもあります。
ネットを見たり、資料を請求したり、電話を掛けたり、窓口に足を運んだり、実際にイデコを始めている人に話をきいたりしましょう。
サイトのおすすめ、イデコナビはこちらです。
【手際のイデコ関連記事】
・iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で簡単に、老後安心家計。はこちらからどうぞ。
・イデコ関連記事は、他にもいくつか書いています。家計のカテゴリからどうぞ。
イデコのメリット・デメリットを、自分が納得するまで調べたら、ステップ1は完了です。
ステップ2 手数料のかからない取り扱い金融機関を選ぶ。
イデコには、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料(口座管理料)が必ずかかります。
けれども、取り扱い金融機関の手数料は金融機関によって違います。
今回の試算は、定期預金です。金融機関で商品の差がありませんし、利息も微々たるものですから、手数料のかからない金融機関を選びましょう。イデコナビの手数料一覧のページはこちらです。表の上の方の金融機関が、手数料ゼロ円です。
手際のおすすめは、給与振込口座から自動振替可能な金融機関です(掛金を給与天引きではなく、個人払い込みにした場合。試算のように年末調整で還付される税金を取り分けて貯金するなら、個人払い込みがおすすめです。)。
人によっては、ネットよりも窓口が好み、ということもあるでしょう。
定期預金ですから、預け替えや運用成績を確認するために窓口に行く必要はありません。平日だけでなく、土曜日曜祝日にも窓口が開いている金融機関もあります。仕事をしていても、1度くらい窓口に行けそうですか。
もちろんネットの金融機関にも、コールセンターがあります。電話で話が聞けますよ。
金融機関を決めたら、ステップ2は完了です。
ステップ3 手続きをし、毎月掛け金を支払う。
イデコ加入の手続きをします。
手続きが完了したら、毎月掛け金を支払います。
ステップ4 毎年、年末調整をする。
毎年、国民年金基金連合会から掛金払込証明書が届きます。会社で年末調整をするときに出しましょう(掛金を個人払い込みにした場合。)。
1年目は加入のタイミングによっては、証明書が年末調整に間に合わないかもしれません。その場合は、確定申告をしましょう。
さあ、50歳目前のあなた、夫が50歳目前のあなた、イデコ適齢期ですよ。
※続編の記事「続・50歳目前はイデコ適齢期。5年間の分割受給ぜも税金0円。」もこちらからどうぞ。

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自分が納得するまで調べたり考えたりする時間と、手続きにかかる時間を見込むと、そろそろスタートの時期です。
では50歳でイデコをスタートしたら、60歳の再雇用からの5年間、月々いくら「生活の足(た)し」にできるのでしょうか。元金が確保されている定期預金に月23,000円の掛金で試算をしてみました。手際の計算では、5年間毎月52,512円引き出し可能です。試算条件は以下の【1】~【6】です。
【1】50歳から10年間、毎月23,000円イデコに拠出する。
【2】手数料がかからない金融機関(銀行や証券会社)にイデコの口座を開く。
【3】元本が確保されている定期預金で運用する。定期預金の利息は0円とする。
【4】所得税の税率は、最低の5%で計算(ちなみに最高税率は45%。住民税は一律10%)。
【5】毎年のイデコ分で戻った年末調整還付金にも、手を付けずにとっておく。
【6】一時金(1度に全額)で受け取り、退職所得控除の適用を受けるので税金はかからない。
(1)イデコへの拠出額は、トータルで2,760,000円です。
※23,000円×12ヶ月×10年=2,760,000円
(2)イデコにかかる手数料のトータルは、23,249円です。
※手数料は、加入時2,777円、毎月167円、受取時432円かかります。
2,777円+167円×12ヶ月×10年+432円×1回=23,249円
(3)所得税の年末調整還付金額は、トータルで138,000円です。
※23,000円×12ヶ月×5%×10年=138,000円
(4)住民税の減額(1年遅れで反映します)は、トータルで276,000円です。
※23,000円×12ヶ月×10%×10年=276,000円
(5)手元に残る金額は、トータルで3,168,787円です。ちなみに拠出額2,760,000円との差額は、390,751円です。
※2,760,000円-23,249円+138,000円+276,000円=3,150,751円
3,150,751円-2,760,000円=390,751円
(6)したがって、再雇用の5年間、生活の足しにできる金額は、毎月52,512円です。
※3,150,751÷5年÷12ヶ月≒52,512円
毎月52,512円、多いですか、少ないですか。もちろん、そのうち46,000円は自分のお金です。けれども、イデコを使わないで貯金していたとすると、46,000円は46,000円のままです。イデコは節税(税金の節約)できるので、たとえ定期預金でも、(5)の通り10年間のトータルで390,751円増えています。
もし、まったく貯金をしていなくて、再雇用の5年間、毎月52,512円手取りの収入を増やすなら、いくら給料を稼ぐ必要があるでしょうか。税金はかからないものとして、社会保険料(15%と仮定)だけが引かれるとしても、毎月61,778円余計に給料が必要です。もちろん、給料が下がらずに働けるならなによりです。けれども会社員である以上、給料を決めるのは(自分ではなく)会社であることを忘れるわけにはいきません。

(50歳目前は、イデコの適齢期です。)
では、50歳目前のイデコ適齢期、イデコをはじめる4ステップです。
ステップ1 イデコについて納得いくまで調べる。
上の試算結果、税金がらみの数字が並んでいて、わかりにくいでしょうか。
しかも、イデコにはメリットばかりでなく60歳まで引き出せない大きなデメリットもあります。
ネットを見たり、資料を請求したり、電話を掛けたり、窓口に足を運んだり、実際にイデコを始めている人に話をきいたりしましょう。
サイトのおすすめ、イデコナビはこちらです。
【手際のイデコ関連記事】
・iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で簡単に、老後安心家計。はこちらからどうぞ。
・イデコ関連記事は、他にもいくつか書いています。家計のカテゴリからどうぞ。
イデコのメリット・デメリットを、自分が納得するまで調べたら、ステップ1は完了です。
ステップ2 手数料のかからない取り扱い金融機関を選ぶ。
イデコには、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料(口座管理料)が必ずかかります。
けれども、取り扱い金融機関の手数料は金融機関によって違います。
今回の試算は、定期預金です。金融機関で商品の差がありませんし、利息も微々たるものですから、手数料のかからない金融機関を選びましょう。イデコナビの手数料一覧のページはこちらです。表の上の方の金融機関が、手数料ゼロ円です。
手際のおすすめは、給与振込口座から自動振替可能な金融機関です(掛金を給与天引きではなく、個人払い込みにした場合。試算のように年末調整で還付される税金を取り分けて貯金するなら、個人払い込みがおすすめです。)。
人によっては、ネットよりも窓口が好み、ということもあるでしょう。
定期預金ですから、預け替えや運用成績を確認するために窓口に行く必要はありません。平日だけでなく、土曜日曜祝日にも窓口が開いている金融機関もあります。仕事をしていても、1度くらい窓口に行けそうですか。
もちろんネットの金融機関にも、コールセンターがあります。電話で話が聞けますよ。
金融機関を決めたら、ステップ2は完了です。
ステップ3 手続きをし、毎月掛け金を支払う。
イデコ加入の手続きをします。
手続きが完了したら、毎月掛け金を支払います。
ステップ4 毎年、年末調整をする。
毎年、国民年金基金連合会から掛金払込証明書が届きます。会社で年末調整をするときに出しましょう(掛金を個人払い込みにした場合。)。
1年目は加入のタイミングによっては、証明書が年末調整に間に合わないかもしれません。その場合は、確定申告をしましょう。
さあ、50歳目前のあなた、夫が50歳目前のあなた、イデコ適齢期ですよ。
※続編の記事「続・50歳目前はイデコ適齢期。5年間の分割受給ぜも税金0円。」もこちらからどうぞ。

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