簡単家計簿は安心家計ガイド3。手書き簡単家計簿の作り方。
- 2017/12/11
- 05:30
家計簿はあなたの安心家計ガイドブックです。手書き派のあなたに、手際式簡単家計簿の作り方をご紹介します。
手書きの家計簿には、手書きならではの良さがあります。ちょっとしたメモを書き足せますし、残高が少々あわなくても気になりません。鉛筆で書いたり消したりできますから、予算の修正も簡単です。
年のはじめに限らず、思い立ったらいつでも始められ、たとえ途中で挫折しても、またすぐに再開できる気軽さもあります。
家庭は会社と違って、誰かにグラフで分析結果をプレゼンする必要もありません。
それに手際式なら、市販の家計簿よりも、もっと簡単な家計簿が作れます。簡単なのに、お金のやりくり(資金繰り)が一目でつかめます。
それでは、手際式手書き簡単家計簿の作り方、4ステップです。
ステップ1 ノートと鉛筆を用意する。
まず、ノートと鉛筆、消しゴムを用意します。
ノートは、罫線が引いてあるノートなら何でもいいですが、横線だけだと縦線を引く定規とボールペンも必要です。
手際は、定規で線を引くのを省略したくて統計ノートを使うことにしました。方眼ノートも縦線があって良さそうです。試したことはありませんが、ジャポニカ学習帳の算数も意外といいかもしれません。
ステップ2 預金残高・備忘録のページを作る。
はじめに、預金残高と備忘録のページを作ります。市販の家計簿だと終わりの方にありますが、手際式は最初のページに作ります。
たとえ毎月のページや年間収支集計表を書くのに挫折しても、このページに通帳を見て残高を記入し、合計するだけでも立派な「安心家計ガイドブック」です。

iDeCo(イデコ 個人型確定拠出年金)をしているなら、その評価額も書いておきます。元本確保型で運用していないのなら、評価額が変動するからです。年に2回くらいは、評価額を確認します。
掛け捨てでない貯蓄性のある保険や、株式、投資信託、債券も、持っているのならここに書き加えます。
住宅ローンがあるなら、その残高も書きます。
年収は、源泉徴収票を見て書きます。
備忘録は、何か大きな出費があったら書きます。
一般的には年末や月末で残高を記入しますし、それでもいいのですが、手際は給料日(25日)の前日(24日)で残高を記入しています。2018年1月の家計簿は、2017年12月25日にスタートさせるからです。ただし、上の表では、一般的な年末・月末の区切りにしています。
まあ、スタートの日にちはお好みで。
ステップ3 年間収支集計表のページを作る。
次に作るのは、年間収支集計表のページです。こちらも市販の家計簿だと終わりの方にありますが、手際式は2番目のページに見開きで作ります。

上の例で、青いマス目の部分は、毎月のページからではなく、年間収支集計表に直接書き込みます。簡単にしたいので、なるべく、同じ金額を別のページに書いたりしないで済ませます。
毎月のページに細かく書くのは、白いマス目の部分だけです。この部分は、毎月のページから金額を書き込みます。
赤い部分とオレンジの部分は、市販の家計簿の年間集計表と大きく違う項目(費目)です。
特に、赤い部分の項目を作ることで、単なる年間収支の集計だけでなく、資金繰り表(お金のやりくり表)の機能を持たせています。
1月の「前月より繰越」の欄は「D」ですが、年の初めなので0円です。2月の「前月より繰越」の欄は1月の「翌月より繰越」と同じ金額が入ります。残業代や賞与で収入は月により変わりますし、隔月払い、ボーナス払い、年払いの支出もあります。1ヵ月ごとの赤字(収支がマイナス)・黒字(収支がプラス)を繰越していきます。年間で黒字を達成しましょう。
オレンジの部分には、ボーナス払い・年払いの支出は除いて、おおまかに毎月の予算を書いておきます。Aは同じ金額が入るようにします。予算上で収支が合っていることを確認します。基本的には、毎月の給料で毎月の支出をまかなえるように予算を組みます。
2017年の集計が出ているなら、それを参考にします。集計がなくても安心してください。とりあえず予算を立ててみて、だんだんと見直します。
なにしろ鉛筆書きですから、いくらでも書き直せます。
項目(費目)は、自分にとって記入しやすい分け方にします。
収入は、手取り額(振込される額)を記入します。所得税・住民税、社会保険料などは給与明細や、源泉徴収票、住民税決定通知書を見るだけです。収入の項目を1行だけにするのも簡単でいいかもしれません。
食費と日用品費は一緒にしていますし、子供費・親費には、小遣い以外に服代なども含みます。
保険は損害保険と生命保険、住居費は住宅ローンや家賃、教養・娯楽はCATVやNHK受信料、新聞代などです。
特別費は、旅行や帰省費用、家電、家具など、賞与を充てるような大きな支出です。中元・歳暮・年賀も賞与を充てていますので、項目(費目)を交際費とは別にしています。
子供授業料を別項目にしているのは、教育費の口座からの引き落としだからです。このあたりも、人それぞれでしょう。
ステップ4 1月のページを作る。
最後に毎月のページを作ります。まず、1月のページだけ作ります。いつ挫折しても、すぐに再開できますし、ノートを無駄なく使えます。

白いマス目は、現金の収入と残高を記入します。日付はマス目の左に小さく記入します。
まず、12月31日に財布の中のお金を数えて「現金収入」の欄に記入します。手際の場合、12月24日に数えて記入します。もし、前月末に数え忘れても気にしません。今月になってから現金残高を数えれば良しとします。
預金口座から現金を引き出したりして財布にお金が入ったら、現金収入の欄に記入します。
緑の欄が「食費・日用品費」で、まず左側のマス目に日付と金額を書きます。それから右側のマス目に累計を書いていきます。こまめに累計を確認するほど支出は抑えられます。(体重計に乗るだけダイエットと同じです。)
現金で買い物をしても、クレジットカードで買い物をしても、買い物をした日付で家計簿に書き込みます。ネット通販で買っても、買った日付で書き込みます。基本的には金額だけで何を買ったかまでは書きませんが、メモしたいものは、何を買ったのかも余白に書きます。
子供費、親費も同様に、右と左のマス目に日付・支払った金額・累計を書きます。ただし、医療費・交際費・雑費はあまり多くないので3つをまとめて累計を出します。中元・歳暮・年賀・特別費は毎月ではないので、累計欄は作りません。特別費は、何に使ったのかメモをノートの余白に書いておきます。
それぞれの金額欄には、支払いを現金でしたか、クレジットカードでしたかが分かるような印をつけておきます。手際は、クレジットカードで支払ったらW(ウォルマートカード)、V(ビザカード)、セ(セゾンカード)と書き込んでいます。
現金で支払ったら現金残高を出し、財布の中の現金と金額が合っているか確かめます。思い出せなかったら、雑費で合わせます。
クレジットカードは、後日明細の確認がしやすいように、レシートごとの合計額を日付とともに茶色のマス目に書いておきます。明細がきたらチェックします。
月末に、ステップ3の年間収支集計表の白いマス目に1ヵ月の累計を記入します。医療費・交際費・雑費、中元・歳暮・年賀・特別費は、項目(費目)の合計額を出して、年間収支集計表に記入します。
文章で書くと長々としていて、面倒に感じるかもしれません。けれども、基本的にはレシートの合計額を書いていくだけです。手際は買い物が週末にまとめ買いなので、大抵は週に1度書くだけです。
こんなに簡単でも、家計簿は、あなただけの「安心家計のガイドブック」です。自分が1ヵ月を、そして1年間を、いくらで生活しているかが分かれば、それだけで安心家計への1歩を踏み出せます。
なぜなら、新聞や本、雑誌、テレビを見たり、友達、同僚に聞いたりしても、あなたに必要な生活費がいくらなのかは答えてもらえません。けれども、あなたの簡単家計簿なら、あなたにその答えを教えてくれるからです。
1人暮らし、結婚、出産、住宅購入、子供の進学、転職、退職、就職など、生活環境が変わる節目で、しばらく家計簿をつけるのもおすすめです。だんだんと、家計の状況がつかめてきて安心できます。
もし、支出が収入に比べて多いのなら、特別費から見直します。
あまり身構えないで、まずは、ステップ1と2から始めてみてください。ステップ3、ステップ4は、途中で書くのが続かなくなっても気にしないことです。気が向いたら、また気軽に再開しましょう。
【家計簿関連記事】
・「今度は続く!簡単家計簿はあなたの安心家計ガイドブック」は、こちらからどうぞ。

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手書きの家計簿には、手書きならではの良さがあります。ちょっとしたメモを書き足せますし、残高が少々あわなくても気になりません。鉛筆で書いたり消したりできますから、予算の修正も簡単です。
年のはじめに限らず、思い立ったらいつでも始められ、たとえ途中で挫折しても、またすぐに再開できる気軽さもあります。
家庭は会社と違って、誰かにグラフで分析結果をプレゼンする必要もありません。
それに手際式なら、市販の家計簿よりも、もっと簡単な家計簿が作れます。簡単なのに、お金のやりくり(資金繰り)が一目でつかめます。
それでは、手際式手書き簡単家計簿の作り方、4ステップです。
ステップ1 ノートと鉛筆を用意する。
まず、ノートと鉛筆、消しゴムを用意します。
ノートは、罫線が引いてあるノートなら何でもいいですが、横線だけだと縦線を引く定規とボールペンも必要です。
手際は、定規で線を引くのを省略したくて統計ノートを使うことにしました。方眼ノートも縦線があって良さそうです。試したことはありませんが、ジャポニカ学習帳の算数も意外といいかもしれません。
ステップ2 預金残高・備忘録のページを作る。
はじめに、預金残高と備忘録のページを作ります。市販の家計簿だと終わりの方にありますが、手際式は最初のページに作ります。
たとえ毎月のページや年間収支集計表を書くのに挫折しても、このページに通帳を見て残高を記入し、合計するだけでも立派な「安心家計ガイドブック」です。

iDeCo(イデコ 個人型確定拠出年金)をしているなら、その評価額も書いておきます。元本確保型で運用していないのなら、評価額が変動するからです。年に2回くらいは、評価額を確認します。
掛け捨てでない貯蓄性のある保険や、株式、投資信託、債券も、持っているのならここに書き加えます。
住宅ローンがあるなら、その残高も書きます。
年収は、源泉徴収票を見て書きます。
備忘録は、何か大きな出費があったら書きます。
一般的には年末や月末で残高を記入しますし、それでもいいのですが、手際は給料日(25日)の前日(24日)で残高を記入しています。2018年1月の家計簿は、2017年12月25日にスタートさせるからです。ただし、上の表では、一般的な年末・月末の区切りにしています。
まあ、スタートの日にちはお好みで。
ステップ3 年間収支集計表のページを作る。
次に作るのは、年間収支集計表のページです。こちらも市販の家計簿だと終わりの方にありますが、手際式は2番目のページに見開きで作ります。

上の例で、青いマス目の部分は、毎月のページからではなく、年間収支集計表に直接書き込みます。簡単にしたいので、なるべく、同じ金額を別のページに書いたりしないで済ませます。
毎月のページに細かく書くのは、白いマス目の部分だけです。この部分は、毎月のページから金額を書き込みます。
赤い部分とオレンジの部分は、市販の家計簿の年間集計表と大きく違う項目(費目)です。
特に、赤い部分の項目を作ることで、単なる年間収支の集計だけでなく、資金繰り表(お金のやりくり表)の機能を持たせています。
1月の「前月より繰越」の欄は「D」ですが、年の初めなので0円です。2月の「前月より繰越」の欄は1月の「翌月より繰越」と同じ金額が入ります。残業代や賞与で収入は月により変わりますし、隔月払い、ボーナス払い、年払いの支出もあります。1ヵ月ごとの赤字(収支がマイナス)・黒字(収支がプラス)を繰越していきます。年間で黒字を達成しましょう。
オレンジの部分には、ボーナス払い・年払いの支出は除いて、おおまかに毎月の予算を書いておきます。Aは同じ金額が入るようにします。予算上で収支が合っていることを確認します。基本的には、毎月の給料で毎月の支出をまかなえるように予算を組みます。
2017年の集計が出ているなら、それを参考にします。集計がなくても安心してください。とりあえず予算を立ててみて、だんだんと見直します。
なにしろ鉛筆書きですから、いくらでも書き直せます。
項目(費目)は、自分にとって記入しやすい分け方にします。
収入は、手取り額(振込される額)を記入します。所得税・住民税、社会保険料などは給与明細や、源泉徴収票、住民税決定通知書を見るだけです。収入の項目を1行だけにするのも簡単でいいかもしれません。
食費と日用品費は一緒にしていますし、子供費・親費には、小遣い以外に服代なども含みます。
保険は損害保険と生命保険、住居費は住宅ローンや家賃、教養・娯楽はCATVやNHK受信料、新聞代などです。
特別費は、旅行や帰省費用、家電、家具など、賞与を充てるような大きな支出です。中元・歳暮・年賀も賞与を充てていますので、項目(費目)を交際費とは別にしています。
子供授業料を別項目にしているのは、教育費の口座からの引き落としだからです。このあたりも、人それぞれでしょう。
ステップ4 1月のページを作る。
最後に毎月のページを作ります。まず、1月のページだけ作ります。いつ挫折しても、すぐに再開できますし、ノートを無駄なく使えます。

白いマス目は、現金の収入と残高を記入します。日付はマス目の左に小さく記入します。
まず、12月31日に財布の中のお金を数えて「現金収入」の欄に記入します。手際の場合、12月24日に数えて記入します。もし、前月末に数え忘れても気にしません。今月になってから現金残高を数えれば良しとします。
預金口座から現金を引き出したりして財布にお金が入ったら、現金収入の欄に記入します。
緑の欄が「食費・日用品費」で、まず左側のマス目に日付と金額を書きます。それから右側のマス目に累計を書いていきます。こまめに累計を確認するほど支出は抑えられます。(体重計に乗るだけダイエットと同じです。)
現金で買い物をしても、クレジットカードで買い物をしても、買い物をした日付で家計簿に書き込みます。ネット通販で買っても、買った日付で書き込みます。基本的には金額だけで何を買ったかまでは書きませんが、メモしたいものは、何を買ったのかも余白に書きます。
子供費、親費も同様に、右と左のマス目に日付・支払った金額・累計を書きます。ただし、医療費・交際費・雑費はあまり多くないので3つをまとめて累計を出します。中元・歳暮・年賀・特別費は毎月ではないので、累計欄は作りません。特別費は、何に使ったのかメモをノートの余白に書いておきます。
それぞれの金額欄には、支払いを現金でしたか、クレジットカードでしたかが分かるような印をつけておきます。手際は、クレジットカードで支払ったらW(ウォルマートカード)、V(ビザカード)、セ(セゾンカード)と書き込んでいます。
現金で支払ったら現金残高を出し、財布の中の現金と金額が合っているか確かめます。思い出せなかったら、雑費で合わせます。
クレジットカードは、後日明細の確認がしやすいように、レシートごとの合計額を日付とともに茶色のマス目に書いておきます。明細がきたらチェックします。
月末に、ステップ3の年間収支集計表の白いマス目に1ヵ月の累計を記入します。医療費・交際費・雑費、中元・歳暮・年賀・特別費は、項目(費目)の合計額を出して、年間収支集計表に記入します。
文章で書くと長々としていて、面倒に感じるかもしれません。けれども、基本的にはレシートの合計額を書いていくだけです。手際は買い物が週末にまとめ買いなので、大抵は週に1度書くだけです。
こんなに簡単でも、家計簿は、あなただけの「安心家計のガイドブック」です。自分が1ヵ月を、そして1年間を、いくらで生活しているかが分かれば、それだけで安心家計への1歩を踏み出せます。
なぜなら、新聞や本、雑誌、テレビを見たり、友達、同僚に聞いたりしても、あなたに必要な生活費がいくらなのかは答えてもらえません。けれども、あなたの簡単家計簿なら、あなたにその答えを教えてくれるからです。
1人暮らし、結婚、出産、住宅購入、子供の進学、転職、退職、就職など、生活環境が変わる節目で、しばらく家計簿をつけるのもおすすめです。だんだんと、家計の状況がつかめてきて安心できます。
もし、支出が収入に比べて多いのなら、特別費から見直します。
あまり身構えないで、まずは、ステップ1と2から始めてみてください。ステップ3、ステップ4は、途中で書くのが続かなくなっても気にしないことです。気が向いたら、また気軽に再開しましょう。
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